インスタンスに対して利用可能な CloudWatch メトリクス
Amazon EC2 はメトリクスを Amazon CloudWatch に送信します。AWS Management Console、AWS CLI、または API を使用して、Amazon EC2 が CloudWatch に送信するメトリクスを一覧表示できます。デフォルトで、各データポイントではインスタンスのアクティビティの開始後 5 分間が対象となります。詳細モニタリングを有効にした場合、各データポイントは開始後 1 分間のアクティビティを対象とします。注意事項[最小]、[最大]、[平均] の統計ではEC2 が提供するメトリックスの最小粒度は 1 分であることに注意します。
AWS Management Console または AWS CLI を使用して利用可能なメトリクスを表示する方法の詳細については,「Amazon CloudWatch ユーザーガイド」の「利用可能なメトリクスを表示する」を参照してください。
これらのメトリクスの統計の取得についてはインスタンスに対する CloudWatch メトリクスの統計を参照してください。
コンテンツ
インスタンスメトリクス
AWS/EC2 名前空間には次のインスタンスメトリクスが含まれます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| CPUUtilization | Amazon EC2 が EC2 インスタンスを実行するために使用する物理 CPU 時間の割合。これにはユーザーコードと Amazon EC2 コードの両方を実行するために費やされた時間が含まれます。 非常に高いレベルでは オペレーティングシステムのツールは CloudWatch と異なる割合を表示することがあります。これはレガシーデバイスのシミュレーション、レガシーではないデバイスの設定、中断の多いワークロード、ライブ移行、ライブアップデートなどが原因です。 | Percent | 
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| DiskReadOps | 指定された期間にインスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームでの、完了した読み取り操作。 その期間の 1 秒あたりの I/O 操作回数 (IOPS) の平均を算出するにはその期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。 インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。 | Count | 
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| DiskWriteOps | 指定された期間にインスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームへの、完了した書き込み操作。 その期間の 1 秒あたりの I/O 操作回数 (IOPS) の平均を算出するにはその期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。 インスタンスストアボリュームがない場合は、値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。 | Count | 
 | 
| DiskReadBytes | インスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームから読み取られたバイト数。 このメトリクスを使用すると、このインスタンスのハードディスクからアプリケーションが読み取るデータの量がわかります。これを利用すると、アプリケーションの速度がわかります。 報告された数は期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  インスタンスストアボリュームがない場合は値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。 | Bytes | 
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| DiskWriteBytes | インスタンスで利用できるすべてのインスタンスストアボリュームに書き込まれたバイト数。 このメトリクスを使用すると、このインスタンスのハードディスクにアプリケーションが書き込むデータの量がわかります。これを利用すると、アプリケーションの速度がわかります。 報告された数は期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算してバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  インスタンスストアボリュームがない場合は値が 0 であるか、メトリクスがレポートされません。 | Bytes | 
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| MetadataNoToken | トークンを使用しないメソッドを使用してインスタンスメタデータサービス (IMDS) に正常にアクセスした回数。 このメトリクスにより、トークンを使用しないインスタンスメタデータサービスバージョン 1 (IMDSv1) を使用してインスタンスメタデータにアクセスするプロセスがあるかどうかがわかります。すべてのリクエストがトークン支援のセッション (インスタンスメタデータサービスバージョン 2 (IMDSv2)) を使用している場合、値は 0 になります。詳細については、「インスタンスメタデータサービスバージョン 2 の使用への移行」を参照してください。 | Nitro インスタンス: なし Xen インスタンス: Count | 
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| MetadataNoTokenRejected | IMDSv1 が無効になった後に IMDSv1 呼び出しが試行された回数。 このメトリクスが表示された場合はIMDSv1 呼び出しが試行され、拒否されたことを示します。IMDSv1 を再度有効にするか、すべての呼び出しで IMDSv2 が使用されていることを確認します。詳細については、「インスタンスメタデータサービスバージョン 2 の使用への移行」を参照してください。 | Nitro インスタンス: なし Xen インスタンス: Count | 
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| NetworkIn | すべてのネットワークインターフェイスを通じ、このインスタンスによって受信されたバイトの数。このメトリクスは 1 つのインスタンスへの受信ネットワークトラフィックの量を表しています。 報告された数は期間中に受信されたバイト数です。基本 (5 分) のモニタリングで統計情報に 合計 使用している場合であれば、この数を 300 で除算してバイト/秒の値を求めることができます。詳細 (1 分) のモニタリングで統計情報に 合計 使用している場合合はこの数を 60 で除算します。 | Bytes | 
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| NetworkOut | すべてのネットワークインターフェイスを通じ、このインスタンスから送信されたバイトの数。このメトリクスは 1 つのインスタンスからの送信ネットワークトラフィックの量を表しています。 報告された数は期間中に送信されたバイト数です。基本 (5 分) のモニタリングで統計情報に 合計 使用している場合であれば、この数を 300 で除算してバイト/秒の値を求めることができます。詳細 (1 分) のモニタリングで統計情報に 合計 使用している場合合はこの数を 60 で除算します。 | Bytes | 
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| NetworkPacketsIn | すべてのネットワークインターフェイスを通じ、このインスタンスによって受信されたパケットの数。このメトリクスは受信トラフィックのボリュームを単一インスタンスでのパケット数として識別します。 このメトリクスは基本モニタリング (5分間) でのみ使用が可能です。5 分間でインスタンスが受信した 1 秒あたりのパケット数 (PPS) を計算するには、Sum の統計値を 300 で割ることで算出されます。 | Count | 
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| NetworkPacketsOut | すべてのネットワークインターフェイスを通じ、このインスタンスから送信されたパケットの数。このメトリクスは送信トラフィックのボリュームを単一インスタンスでのパケット数として識別します。 このメトリクスは基本モニタリング (5分間) でのみ使用が可能です。5 分間にインスタンスが受信した 1 秒あたりのパケット数 (PPS) を計算するには合計 統計値を 300 で割ります。 | Count | 
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CPU クレジットメトリクス
AWS/EC2 名前空間はバーストパフォーマンスインスタンスの以下の CPU クレジットメトリクスを含みます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| CPUCreditUsage | CPU 使用率に関してインスタンスで消費される CPU クレジットの数。1 つの CPU クレジットは1 個の vCPU が 100% の使用率で 1 分間実行されること、またはvCPU、使用率、時間の同等の組み合わせ (例えば、1 個の vCPU が 50% の使用率で 2 分間実行されるか、2 個の vCPU が 25% の使用率で 2 分間実行される) に相当します。 CPU クレジットメトリクスは5 分間隔でのみ利用可能です。5 分を超える期間を指定する場合は | クレジット (vCPU 分) | 
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| CPUCreditBalance | インスタンスが起動または開始後に蓄積した獲得 CPU クレジットの数。T2 スタンダードの場合、 クレジットは獲得後にクレジット残高に蓄積され、消費されるとクレジット残高から削除されます。クレジット残高にはインスタンスサイズによって決まる上限があります。制限に到達すると、獲得された新しいクレジットはすべて破棄されます。T2 スタンダードの場合、起動クレジットは制限に対してカウントされません。 
 インスタンスが実行中の場合、 CPU クレジットメトリクスは5 分間隔でのみ利用可能です。 | クレジット (vCPU 分) | 
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| CPUSurplusCreditBalance | 
 
 CPU クレジットメトリクスは5 分間隔でのみ利用可能です。 | クレジット (vCPU 分) | 
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| CPUSurplusCreditsCharged | 獲得 CPU クレジットにより支払われないために追加料金が発生した、消費された余剰クレジットの数。 消費された余剰クレジットは以下のいずれかの状況に当てはまると料金が発生します。 
 CPU クレジットメトリクスは5 分間隔でのみ利用可能です。 | クレジット (vCPU 分) | 
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専用ホストメトリクス
AWS/EC2 名前空間にはT3 専用ホスト のための以下のメトリクスが含まれます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| DedicatedHostCPUUtilization | Dedicated Host で実行されているインスタンスによって現在使用されている割り当て済みコンピューティング容量の割合。 | Percent | 
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Nitro ベースのインスタンスの Amazon EBS メトリクス
AWS/EC2 名前空間にはベアメタルインスタンスではない、Nitro ベースのインスタンスにアタッチされているボリュームに関する、追加の Amazon EBS メトリクスが含まれます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| EBSReadOps | 指定された期間にインスタンスに接続されたすべての Amazon EBS ボリュームからの、完了した読み込みオペレーション。 その期間の 1 秒あたりの読み込み I/O 操作回数 (読み込み IOPS) の平均を算出するにはその期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して読み込み IOPS を計算することができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  | カウント | 
 | 
| EBSWriteOps | 指定された期間にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームからの、完了した書き込み操作。 その期間の 1 秒あたりの書き込み I/O 操作回数 (書き込み IOPS) の平均を算出するにはその期間の操作回数の合計をその期間の秒数で割ります。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して書き込み IOPS を計算することができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  | カウント | 
 | 
| EBSReadBytes | 指定した期間内にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームから読み取られたバイト数。 報告された数は期間中に読み取られたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して読み込みバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  | バイト | 
 | 
| EBSWriteBytes | 指定した期間内にインスタンスに接続されたすべての EBS ボリュームに書き込まれたバイト数。 報告された数は期間中に書き込まれたバイト数です。基本 (5 分) モニタリングを使用している場合、この数を 300 で除算して書き込みバイト/秒を求めることができます。詳細 (1 分) モニタリングを使用している場合はこの数を 60 で除算します。CloudWatch メトリクスの計算関数  | バイト | 
 | 
| EBSIOBalance% | バーストバケットの I/O 残りクレジットの割合に関する情報を提供します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。 このメトリクスは少なくとも 24 時間に 1 回、30 分間だけ最大パフォーマンスにバーストする一部の  
 | 割合 (%) | 
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| EBSByteBalance% | バーストバケットのスループット残りクレジットの割合に関する情報を提供します。このメトリクスは基本モニタリング専用です。 このメトリクスは少なくとも 24 時間に 1 回、30 分間だけ最大パフォーマンスにバーストする一部の  
 | 割合 (%) | 
 | 
EBS ボリューム用のメトリクスの詳細については「Amazon EBS ユーザーガイド」の「Amazon EBS ボリュームのメトリクス」を参照してください。EC2 フリートおよびスポットフリートに提供されるメトリクスの詳細については「CloudWatch を使用して EC2 フリートまたはスポットフリートをモニタリングする」を参照してください。
ステータスチェックメトリクス
デフォルトではステータスチェックメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。新しく起動したインスタンスの場合、ステータスチェックメトリクスデータはインスタンスが初期化状態を完了するまで使用できません (インスタンスが running の状態になってから数分以内)。EC2 ステータスチェックの詳細についてはAmazon EC2 インスタンスのステータスチェックを参照してください。
AWS/EC2 名前空間には次のステータスチェックメトリクスが含まれます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| StatusCheckFailed | 最近 1 分間にインスタンスがすべてのステータスチェックに成功したかどうかを報告します。 このメトリクスは  デフォルトではこのメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。 | Count | 
 | 
| StatusCheckFailed_Instance | 最近 1 分間にインスタンスがインスタンスステータスチェックに成功したかどうかを報告します。 このメトリクスは  デフォルトではこのメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。 | Count | 
 | 
| StatusCheckFailed_System | 最近 1 分間にインスタンスが システムステータスチェックに成功したかどうかを報告します。 このメトリクスは  デフォルトではこのメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。 | Count | 
 | 
| StatusCheckFailed_AttachedEBS | 直近 1 分間でインスタンスがアタッチ済みの EBS ステータスチェックに成功したかどうかを報告します。 このメトリクスは  デフォルトではこのメトリクスは無料で 1 分の頻度で利用できます。 | Count | 
 | 
AWS/EBS 名前空間には次のステータスチェックメトリクスが含まれます。
| メトリクス | 説明 | 単位 | 有意義な統計 | 
|---|---|---|---|
| VolumeStalledIOCheck | 注: Nitro インスタンスのみが対象です。Amazon ECS と AWS Fargate タスクにアタッチされたボリュームについては公開されていません。 ボリュームが過去 1 分間のストールした IO のチェックに合格したか失敗したかを報告します。このメトリクスは  | なし | 
 | 
トラフィックミラーリングのメトリクス
AWS/EC2 名前空間にはミラートラフィックのメトリクスが含まれます。詳細については「Amazon VPC トラフィックミラーリングガイド」の「Monitor mirrored traffic using Amazon CloudWatch」(Amazon CloudWatch によるミラーリングされたトラフィックのモニタリング) を参照してください。
Auto Scaling グループメトリクス
AWS/AutoScaling 名前空間にはAuto Scaling グループのメトリクスが含まれます。詳細については「Amazon EC2 Auto Scaling ユーザーガイド」の「Auto Scaling グループとインスタンスの CloudWatch メトリクスのモニタリング」ご参照してください。
Amazon EC2 メトリクスディメンション
以下のディメンションを使用して、前の表に示したメトリクスを絞り込むことができます。
| ディメンション | 説明 | 
|---|---|
| AutoScalingGroupName | このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定したキャパシティーグループ内のインスタンスのものだけになります。Auto Scaling グループはAuto Scaling を使用する場合に定義するインスタンスのコレクションです。このディメンションを Amazon EC2 のメトリクスに対して使用できるのはインスタンスが Auto Scaling グループ内にあるときに限られます。詳細モニタリングまたは基本モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。 | 
| ImageId | このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、この Amazon EC2 Amazon マシンイメージ (AMI) を実行しているインスタンスのものだけになります。詳細モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。 | 
| InstanceId | このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定のインスタンスのものだけになります。これを利用すると、どのインスタンスからのデータをモニタリングするかを指定できます。 | 
| InstanceType | このディメンションを指定すると、リクエストしたデータがフィルタリングされて、指定のインスタンスタイプで実行されているインスタンスのものだけになります。これを利用すると、実行されているインスタンスのタイプでデータを分類することができます。例えば、m1.small インスタンスと m1.large インスタンスのデータを比較して、アプリケーションに対するビジネス価値はどちらが上かを判断します。詳細モニタリングが有効になっているインスタンスに対して使用できます。 | 
Amazon EC2 使用状況メトリクス
CloudWatch 使用状況メトリクスを使用して、アカウントのリソースの使用状況を把握できます。これらのメトリクスを使用して、CloudWatch グラフやダッシュボードで現在のサービスの使用状況を可視化できます。
Amazon EC2 使用状況メトリクスはAWS のサービスクォータに対応しています。使用量がサービスクォータに近づいたときに警告するアラームを設定することもできます。CloudWatch とサービスクオータの統合については、「Amazon CloudWatch ユーザーガイド」の「AWS 使用状況メトリクス」を参照してください。
Amazon EC2 はAWS/Usage 名前空間に以下のメトリクスを公開します。
| メトリクス | 説明 | 
|---|---|
| 
 | アカウントで実行されている指定されたリソースの数。リソースはメトリクスに関連付けられたディメンションによって定義されます。 このメトリクスで最も役に立つ統計は  | 
次のディメンションはAmazon EC2 によって発行される使用状況メトリクスを絞り込むために使用されます。
| ディメンション | 説明 | 
|---|---|
| Service | リソースを含む AWS のサービスの名前。Amazon EC2 使用状況メトリクスの場合、このディメンションの値は  | 
| Type | レポートされるエンティティのタイプ。現在、Amazon EC2 使用状況メトリクスの有効な値は  | 
| Resource | 実行中のリソースのタイプ。現在、Amazon EC2 使用状況メトリクスの有効な値は  | 
| Class | 追跡されるリソースのクラス。 このディメンションの値はメトリクスによって報告されるインスタンスタイプの最初の文字を定義します。例えば、 |